社長ごあいさつ

Francis DAGNAN

スタジオ アルクール パリは、1934年に設立されました。この時代に創業しハイグレードな顧客層に写真を提供していた写真館のうち、今も活動を続けるパリで唯一のフォト スタジオです。その長い歴史を通じて、スタジオ アルクール パリは時代の変遷、様々な文化・流行の移り変わりを見つめてきました。そして今、自分の生きる証〈あかし〉をハイクオリティなポートレートに託して残したい、という願望が時代のニーズとして高まっていると感じます。デジタルとバーチャル リアリティーが氾濫するなか、実体のある優れた逸品を持ちたいという願いは、著名人・知識人だけでなく一般の顧客層にも強く根付いています。スタジオ アルクール パリが手がけるポートレート写真は、このような人々の願いを完璧にかなえます。

スタジオ アルクール パリのポートレートは、写真を超えたひとつの〈体験〉です。有名スターと同じようにスタジオを訪れ、快適な環境でヘア・メイクと衣装を整え、自分でも気づかなかった理想の顔立ちを写真に撮影。かけがえのないそのひと時の記憶をポートレートに映し出します。

アルクール独特の写真スタイルは、設立当時からその精神を受け継いできたスタジオ スタッフの日々の切磋琢磨から生まれたものです。それは意欲的に前進するアーティストの魂と職人技を兼ね備えたエキスパートの手によって支えられています。

アルクール スタイルとして知られる独特のポートレートは、白黒映画全盛期の審美性あふれるモノクロ画像からインスピレーションを得ています。そこから強いインパクトと存在感が生まれ、肖像は時を超えて神秘の扉を開き、永遠の伝説となって人々の記憶に刻まれます。

スタジオ アルクール パリのスタッフはアーティストとしての自覚を持ち、撮影にあたって人物の顔にまつわる神秘をじっくり観察します。そして顔に表れる人間の本質をとらえ、ポートレートに生命を吹き込みます。

光のアートともいえる効果的な照明。センスあふれるフレームワーク。巧みなポーズの演出。これがアルクール スタイルの真髄であり、代々受け継がれてきたフォトグラファーの財産でもあります。

スタジオ アルクール パリではフラッシュは一切使わず、連写撮影も行いません。ひとつひとつの写真もディテールにこだわり、じっくりと撮影に取り組みます。アルクールの写真に隠された秘密は、他に例を見ない独自の照明技法にあります。光を巧みにあやつり、空間の奥行きと人物の立体感を引き出します。何気なく見過ごしてしまいそうな細部への徹底したこだわりが、フォトグラファー、被写体、スタジオチームの協力によって洗練されたアートワークを生み出します。これが普通の写真とアルクール スタイルの大きな違いです。

このようなアートワークは、日々の撮影のなかで習慣の繰り返しに終始してはなりません。シャッターを押すたびに厳しい目で自分に問いかける、謙虚な心構えが必要です。

アーティストの魂と職人技をあわせ持ち、ハイグレードな顧客層の要望に応える観察力と謙虚な精神を忘れないこと。スタッフの日々たゆまざる努力が、アルクール スタイルのポートレートとなって実を結びます。

古典的でありながら驚くほどモダンなアルクールのポートレートは、フランスだけでなく世界の写真/アート ステージで個性的な輝きを放ちます。

あなたをスタジオにお迎えする日を、楽しみにしています。

社長 フランシス・ダニャン